1) 体質 「体質が変った」と感じたことありませんか。以前は、アレルギ−性鼻炎がなかったのに、最近、慢性アレルギ−鼻炎になってしまったとか、高血圧など知らなかったのに、いつの間にか高血圧になっていたとか、風邪などあまり引かなかったのに、この頃、風邪によく引くような気がしたという話は、体質の変化を説明しているようですが、これは極めて狭い意味の体質であり、根本的な意味ではありません。より根本的で、科学的な意味における体質とは、身体の細胞と組織の物質的環境、つまり、各種の栄養素のあり方と、生理的な機能の活性の仕方を指すものです。例えば、「生まれつきの体質」というのは、どの細胞にも存在している遺伝子と直接関係する、細胞における物質的な環境のことです。 「体質が変わった」というのは、細胞と組織の栄養状態と生理的な働きに変化が起こったことを指し、このような状態を病気と呼んでいるのです。つまり、病気とは、細胞と組織その物質的な環境の悪化によって、その正常な働きを維持することができない状態になっているのです。 妊娠や、授乳中のお母さんの栄養状態は、赤ちゃんに直接に影響を与えており、お母さんの体質にも、影響を及ぼしています。例えば、過労や、ストレス、体重の増加、加齢、慢性病、避妊薬や女性ホルモン剤、長期にわたって服用した化学的合成医薬品、偏食、喫煙や飲酒の習慣、運動不足、気候の変化、環境の汚染、加工食品やインスタント食品の食べすぎなどは、体内のビタミンを過度に消費させ、欠乏状態となり、体質に影響を与えています。 2) 体質改善とは 1.細胞と組織が必要とする栄養素と酸素が足りない時 2.細胞と組織に、タンパク質と脂肪などの栄養素が、 必要以上に多く溜まっているとか、変質している時 3.細胞と組織で分解・排出する老廃物が、 そのまま体内に溜まっているとか、変質している時 このような状態を改善するには、それぞれ足りない栄養素を補充したり、溜まっている脂肪などを減らしたり、老廃物の分解と排出を促す栄養素を補充します。つまり、栄養素を用いて体質を改善するわけです。これが本来の意味における、根本的な体質改善の方法です。 しかし、栄養素だけで、全てが解決されるわけではありません。栄養素を供給しても、血液の循環がよくなければ、細胞が栄養素を吸収するタイミングがずれてしまい、必要とする栄養素を充分に摂取することができなくなるので、必ず適度な運動をしなければなりません。規則的な運動は、心臓と肺の機能を強化し、血液の循環がよくなるのです。また、運動は脂肪と炭水化物などのエネルギー原を消費し、体に溜まることを防いでくれます。 全身の体質改善とは、栄養物を消化して吸收する消化器官の機能、肝臓の代謝機能、色んな栄養素や体の活性化を促す物質を体のすみずみに送り込む心臟と血管の血液循環機能、血液に酸素を送り、二酸化炭素などを体外へ運び出す肺の呼吸機能など、全ての機能が正常的な状態を維持するように、それらの器官を構成する組織と細胞の物質環境を元に戻すことです。 例えば、消化系に病気がある場合、弱くなった循環機能や肝の代謝機能を改善せずに、消化系の組織と細胞の物質環境だけを改善したら、治療法の効果は期待できません。また、血液循環に障害があるのに、これを改善しないまま、栄養素をたくさん服用しても効果的だとは言えません。 障害がある部分だけではなく、他の機能も正常に戻さなければ、有効な治療は得られないのです。要は、体の組織と器官の全てが適当な栄養素の服用によって、健康的な機能をとり戻すことが、全身の体質改善です。全身の体質改善ができれば、慢性病は根本的に治られます。特に、特異な病気は、全身の体質改善をしながら、その症状に合わせた栄養療法を行なっていくのが大切です。
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