1) なぜ私の病気は治らないのか。 病院へ行って治療を受けたり、薬を処方してもらったりしても、完全に治らない病気が多いようです。例えば、慢性の消化不良や頭痛、便秘、すっきりととれない疲れやだるさ、肩のこり、手や腕のしびれ、主婦独特の湿疹、ひどい症状には、さまざまなアレルギー症状、アトピー性皮膚炎や鼻炎、肌荒れや肌の乾燥症、神経痛や関節炎、リューマチ、その他、色んな成人病や生活習慣病、難病と言われている病気などがあります。「どうして、このような病気は治らないでしょうか。」「なぜ、いくら薬を飲んでも、効かないでしょうか。」「いったい体にどんな異常があるのでしょうか。」一緒に考えてみましょう。 2) 細胞と組織、遺伝子 生物学の発展によって、私たちの体や生命の基本は、全て細胞にあるということが明らかにされています。つまり、健康を維持し、病気を治すためには、私たちの体を構成している細胞の一つ一つを健康な状態にしなければなりません。心臓、肝臓、腎臓、すい臓、肺、胃といった器官は、たくさんの細胞が寄り集まって作りあげている様々な血管や神経、筋肉や皮膚といった組織によって構成されているものです。要は、組織や器官に問題が生じた状態が病気ですが、病気を治療するということは、組織や器官の基礎である細胞を正常的な状態に戻すということです。 細胞を正常的な状態に戻すためには、細胞の物質的環境、つまり、水、酸素、栄養素などのバランスを元に戻し、維持することです。細胞の物質的な環境が正常であり、物質がバランスよく細胞に供給されていれば、細胞はその機能を十分に働かすことができ、組織や器官も十分に働きます。そして、この状態を健康だと言います。 例えば、肺、すい臟、腎臟、肝臓、心臟などを形成している全ての細胞には、染色体という遺伝情報をもった遺伝子が含まれています。この遺伝子はDNAという物質からできていますが、それぞれの細胞は、遺伝子によって作られた設計図に従って、何らかの物質を合成したり、分泌したりして、自分の機能・役割を果たしています。この設計図にあたるものが遺伝子情報です。 それぞれの細胞は、自分の遺伝子がもつ設計図・情報に従い、私たちが摂取した酸素、水、栄養素を原料で器官が必要とするさまざま物質、例えば、赤血球、白血球、淋巴球、各種の酵素蛋白質や胃液、唾液・内分泌物、さらには色んな組織など、約60万種類にもおよぶ物質を必要とする分だけ、作り続けています。それたけではなく、各組織・器官が不要とする老廃物も、遺伝子情報に従って、分解して排出するという処理を続けています。 遺伝子に異常が起こったり、物質を作る原料が足りなくなったり、供給できなくなったりすると、病気にかかってしまうのです。つまり、病気とは身体の器官・組織を形成している細胞に異常が生じている状態です。ですから、病気を治すためには、細胞の物質的な環境を正常に戻すことから始めなければならないです。 3) 現代医学の問題 胎児とは、お母さんの子宮で受精した卵子が細胞分裂を起こし、10ヶ月ほど分化、成長して生まれた生命です。生まれてから死ぬまで、何によって体の細胞を健康な状態に保っているのでしょうか。それは毎日私たちが口にする食べ物です。食べ物に入っている色んな栄養素、例えば、炭水化物、脂肪、蛋白質、ビタミン類、ミネラル、必須アミノ酸、必須脂肪酸、水や酸素などによって健康を維持しています。細胞はこれらを利用して、エネルギーをとり入れたり、必要な物質を作ったりして、正常な機能を果たしています。 この単純な事実があるにもかかわらず、人類は病気の治療のため、たくさんの薬を開発してきましたが、だいたいは化学的に合成されたものです。もちろん、その中には栄養素である医薬品もありますが、それらを除いた化学医薬品は細胞にとって必要な物というより、まったく要らない物にすぎません。 化学的に合成された医薬品は、主として感染病に対しては卓越な効果を示し、私たちの平均寿命を確実に伸ばしてきましたが、それらは異物としての限界に至っています。その結果、薬を飲んでも良くならない病気が増えているのです。大勢の医師や薬剤師さんは、病気が治らない原因を患者さんの体質と外的な環境のせいにしているし、患者さんは自分の病気を治すために、根本的な効果のない薬を飲んだりしてお金を費やしているようです。 4) 栄養物の供給で、細胞の物質的な環境を改善 現代医学の限界を乗り越えるためには、細胞の物質的な環境を元の状態に戻して、細胞の機能を活性化しなければなりません。そして、細胞の機能を回復するには、細胞が必要とする栄養素をバランスよく供給することが大切なのです。また、細胞だけではなく、組織、器官まで、栄養素が供給されるようにしなければなりません。これが全身に体質改善を施す栄養療法です。 栄養素を初めて積極的に研究した人は、ビタミンCの研究で二度もノーベル賞を受けたリヌスカールポーリング(Linus Carl Pauling)博士です。彼は分子矯正医学の研究所を創設し、分子レベルにおいてバランスが損なわれている細胞の物質的な環境を、栄養素で元の状態に回復させる方法を研究してきました。その実験結果や研究成果が集まり、各栄養素に対する具体的なデータや情報など、病気の治療に役立つデータバンクとして利用されるようになっています。ですから、最近アメリカをはじめ、世界の各国にその治療法が広がり、さまざまな病気の治療に応用され、素晴らしい成果を上げています。しかも、病院や薬局で処方される化学薬品では治らなかった病気に対しても、目覚しい効き目を発揮しています。 現在、上に述べた栄養療法に基づいた栄養療法剤が、薬局で売られるようになりました。例えば、循環器や消化器系の病気、肝臟や腎臓、神経系や関節、内分泌や性機能、視力、皮膚といった病気を治療するための栄養療法剤が多くの薬局で売られています。症状がとても軽い場合は、1種類か2種類の栄養療法剤を服用するだけで、効果が現れますが、なかなか治らない慢性病には、少なくとも4、5種類、多ければ10種類ぐらいの栄養療法剤と漢方薬エキス、健康食品などが必要になります。これは、治療のために栄養療法剤以外、全身的な体質改善を進める栄養療法剤が同時に要るからです。
|